行くぜ東北!18年撮り初めの旅④  【キハ100系列撮影豊作】 [キハ110系]

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【1/2 729D 鳴子温泉~中山平温泉にて】
遠征最終日はキハ100系列の名物列車、名撮影地での撮影を楽しみます・・・小牛田~新庄を結ぶ陸羽東線・・・途中には名湯鳴子温泉郷があり、新幹線の最寄駅である古川を通過する為、ローカル線にしては本数があります・・・

何より風景が美しい場所を通るため、車窓も楽しめますが、写真を撮影しても絵になる路線です・・・

鳴子温泉郷から中山平温泉にかけては鳴子峡と呼ばれる深い谷があり、非常に紅葉が綺麗な場所として有名です・・・
鳴子峡に架かる鳴子大橋からは陸羽東線を見下ろすことができ、撮影スポットになっています・・・

紅葉の季節には、撮影者であふれる人気の撮影スポット・・・この時期、さすがに晴れていても撮影者はいませんでしたが、雪化粧した姿は圧巻の一言でした・・・
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【1/2 羽前金沢にて】
本当は鳴子温泉に宿泊し、朝から陸羽東線を撮影しようと考えていましたが、名温泉だけあって宿泊場所の空き部屋と私の予算が折り合わず、ほかの場所で宿泊する羽目に・・・折角宿泊するのであれば、別の目的を作って、掛け持ちできればと考えました・・・

そこで浮上したのが左沢線の名物列車を撮影すること・・・
平日は上り1本、下り2本走りますが、土日は下り1本のみ・・・土日に運転される名物列車は山形発の一番列車・・・つまり山形に宿泊したのでは撮影できません・・・

そこで寒河江に宿泊し、上り列車で移動・・・下りの一番列車を迎え撃つことにしました・・・
上りの始発列車から降り立ったのは、田んぼの中心を走る道路と交差する場所にある羽前金沢駅・・・
田んぼの真ん中にあるだけあって、遮る物がありません・・・

駅前の道路からは左沢線の直線が綺麗に見渡せ、撮影も問題ありません・・・
雪が積もった場所は移動が大変なので、駅近で景色が綺麗な場所は大変貴重です・・・
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【1/2 725D 羽前山辺~羽前金沢にて】
こちらが左沢線の名物列車・・・キハ101形による6両編成です・・・
この列車の凄いところ・・・それは・・・

運転台が12か所もあること・・・

1両単位で運転できる気動車を6両組み合わせているので、必然といえば必然ですが、2か所あればいいものが6倍あります・・・

さらに、ここ左沢線の凄いところ・・・
13両所属している左沢線専用の車両のうち、平日は2本の6両編成の列車を作成すること・・・
つまり13両中、12両を使用するので予備が1両しかありません・・・休日は片方が4両編成になるので、3両予備が生まれますが・・・
ここまで予備の車両が少ない路線も珍しいです・・・もう少し左沢線に投資してあげてもいいと思うのですが・・・
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【1/2 最上駅にて】
次の上り列車で山形へ・・・乗り換え時間に余裕があったので、朝食をいただき奥羽本線の下り列車で新庄へ・・・
結構車内が混雑していたので、てっきり帰省客だと思っていると、天童南で下車・・・イオンモールで働く人々だったようです・・・
新庄から陸羽東線に乗り換え・・・数日前まで新庄~鳴子温泉間は運転見合わせていたせいか、沿線はどこも雪だらけ・・・南新庄駅では雪の壁を削り、通路の作成が行われていました・・・

最上駅に到着・・・交換列車が遅れていた為、5分遅れで発車・・・
ところが、交換列車が遅れていた要因が、強風であることが発覚・・・堺田駅まで徐行運転となり、遅れは拡大・・・堺田発車時点で25分ほど遅れていました・・・

となると鳴子温泉で下車し撮影しようと考えていた、リゾートみのりを使用した臨時列車の撮影が難しくなります・・・鳴子温泉での時間差は23分・・・発車時刻の2分後に到着することになりますが、単線である事、中山平温泉駅では交換できない事から、鳴子温泉で交換することは間違いなしです・・・

そこで当初考えていた撮影地での撮影は諦めて、中山平温泉駅周辺で撮影することに・・・
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【1/2 8727D 鳴子温泉~中山平温泉にて】
中山平温泉駅で下車し、鳴子温泉方向に歩くと、撮影出来そうな直線を発見・・・残り時間も少ないので、そこで撮影するはめに・・・撮影準備を終える頃、風も強いですが、雪も強くなり撮影条件は厳しくなりました・・・

露出も無く、何とか写った写真には、1両減車されたみのりが雪の溝を走る姿が・・・
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【1/2 中山平温泉駅にて】
雪が強くなってきたので、慌てて駅に戻ります・・・

駅の待合室に飛び込むと、インドから来た男性がストーブで靴下を乾かしていました・・・
おかげで室内の臭いが・・・

片言の英語でしたが、何とか会話が成り立ち、次の上り列車に乗って、仙台に向かうそうです・・・
残念ながら、私の語学能力では「靴下を乾かすの止めてくれ」とは言えず、我慢、我慢・・・

写真の待合室に写っている影が彼です・・・
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【1/2 729D 鳴子温泉~中山平温泉にて】
しばらくいると、雪がやみ、陽が射してきました・・・我慢も限界・・・外出できそうなので、先ほど横を走り抜けたSLへ・・・

雪で動輪が見えません・・・

年末年始、日本海側を中心に大雪だったのですが、溶けずに積もり続けたことがよくわかります・・・
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【1/2 鳴子大橋にて】
続行の上り列車で、鳴子温泉へ・・・

駅前のタクシーの運転手さんに状況を確認すると、こけし館は休館中で駐車場まで除雪されておらず、立ち入りが難しいとのこと・・・鳴子大橋の歩道橋は立ち入れそうだとおしゃるので、そこまで乗せてもらいました・・・

当初の計画では、みのりをこけし館の駐車場で撮影し、徒歩で移動して大橋から普通列車を撮影しようと考えていたのですが、列車の遅れと雪により計画変更です・・・

歩道橋に着くと、車道と歩道の間に雪壁はありますが、撮影に問題はなし・・・普通列車を待ちます・・・

中山平温泉の雪が嘘のように晴れ渡りました・・・
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【1/2 729D 鳴子温泉~中山平温泉にて】
深い谷に風が流れると、雪が舞いあがり何も見えません・・・
大橋の上から望遠で撮影している手前、線路までは少々距離があり、視界が回復するまで時間がかかります・・・

列車が通過するときに風が吹かないことを祈るしかありません・・・

さらにトンネルから出てくる列車を撮影する為、列車の接近は音だけが頼りですが、後ろは国道・・・
それも期待できません・・・こうなるとシャッターに指を置いた状態で待機するしかなく、見えた瞬間が勝負です・・・

一瞬、ライトに反射したレールが光ったのが見えました・・・
指先に力を入れて、シャッターを押します・・・

お祈りが通じた、その一枚がこれです・・・
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【1/2 鳴子温泉駅にて】
温泉に入って冷め切った体を温め直したいところですが、時間的に余裕がない為、駅前の足湯で・・・

紅葉の時期に訪れることを近い、上り列車に乗り込みました・・・
ホームを結ぶ跨線橋下には開通100周年を知らせる旗がなびいていました・・・
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【1/2 池月にて】
池月では通常塗装のキハ110と交換・・・

ここ陸羽東線は小牛田のキハ110によって運転されます・・・小牛田には石巻線用の通常塗装、陸羽東線用の赤色帯、陸羽西線用の黄色帯の車両が在籍していますが、共通で使用される為、結構不揃いです・・・

今思えば、鳴子大橋で撮影した車両が赤帯で良かった・・・
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【1/2 利府にて】
小牛田から東北本線の上り列車に乗り換え・・・岩切で利府支線に乗り換えます・・・

というのもこの区間、乗ったことがなかったもので・・・終点利府で下車すると、夕日が沈み、夜のとばりが降りてきました・・・この区間の乗車完了によりJR東日本管内で全線乗りつぶしていないのは、常磐線と只見線のみとなりました・・・あれだけ撮影したことがあるのに、乗ったことがないなんて・・・

折り返しの列車は仙台行・・・仙台からは新幹線を利用して帰ります・・・
例の芯タン弁当を購入し、ささやかなお疲れ様会を開き帰路につきました・・・

おしまい・・・
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やまびこ3

雪の鳴子峡、素晴らしいです。
寒い苦労したかいがあったというもんですね。
by やまびこ3 (2018-02-04 15:46) 

JR浜松

真冬は行くの大変でしょうね!
紅葉と違って雪景色も素晴らしいですね。
by JR浜松 (2018-02-04 16:20) 

燕っ子

やまびこ3さん・・・
コメントありがとうございます・・・
遮る物がないと、雪から身を隠すことができず、苦労しました・・・風も向かい風だったので自分よりもレンズを守らなくてはならなくて・・・

いい思い出になりました・・・

JR浜松さん・・・
コメントありがとうございます・・・
この時期の写真撮影は道中も危険で、本当に大変です・・・

本当はこの時期、写真撮りに行きたくないのですが、、欲深いもので・・・
紅葉の時期にまた訪れてみたいです・・・
by 燕っ子 (2018-02-06 14:06) 

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