丸山変電所を訪ねて 【ＤＬぐんまちゃん＋変電所内部公開】

もう1ヶ月前のお話になりますが、碓氷峠にある旧丸山変電所内部が公開されることになり、臨時列車と掛け持ちで訪れてきました・・・ぐんまちゃんが向かってくる絵が描かれたヘッドマークが取り付けられていました・・・復路の上り列車を横川～西松井田にて・・・

碓氷峠に列車が走っていた頃、横川を発車してすぐに車窓の右側に現れた、茶色の廃墟・・・かつてアプト時代に活躍していた旧丸山変電所です・・・私の中ではめがね橋、熊ノ平信号場と並んで碓氷峠の３大名物の一つでした・・・屋根は抜け落ち、ガラスは割れ、今にも崩れてしまいそうな廃墟でしたが、レンガ造りがとても印象的なのと、線路際にあって、急こう配の始まりを告げる目印だったことから存在が印象的でした・・・あのボロボロだったのがウソのように整備され今ではハイキングコースの観光名所になっています・・・碓氷峠から列車が消えて２０年近く経っており、ところどころが野にかえっている状況ですが、いまだに列車が走ってきそうな雰囲気が楽しめることは、非常にうれしいです・・・

撮影開始はおなじみ、安中の鉄橋から・・・光線も素晴らしく撮影地として申し分ないのですが、家から近いことも重なって、ここで撮影する回数が多く最近マンネリ化してます・・・信越線で運転される列車は横川駅の構造の関係でプッシュプルで運転されることが多く、大概片側はＳＬが連結されることが多いのですが、この日はＤＤ５１同士によるプッシュプルとなりました・・・

この後、臨時列車を追いかけたのですが、折角のＤＤ５１のプッシュプルの上に天気もいいので、側面がちで撮れる妙義山バックを狙いに国道を下ります(物理的には上ってますが・・・）しかし、国道からの俯瞰がいまいち気に食わず、下道まで降りると、目の前を列車が通過・・・追いかけ失敗です・・・撮影はあきらめ、旧丸山発電所へ向かいます・・・旧下り線を走るトロッコがやってきました・・・

横川駅から歩いて行くのが一般的ですが、めんどくさがり屋の私は峠の湯に車を止めて、歩いていきます・・・峠の湯からなら旧丸山発電所まで１５分くらい、横川駅からだと３０分かかるので半分の移動時間で済みます・・・ハイキングコースには公開中の看板が置いてありました・・・ちなみに先ほどのトロッコは速度が遅く歩くのと大差がないのでご注意を・・・

さっそく内部へ・・・旧丸山変電所は変流機と変圧機があった機械室と蓄電池が並んでいた蓄電室の２棟の造りになっています・・・こちらは、横川側にある蓄電室です・・・電力を使用する際、変圧した電力だけでは不足していまうため、夜間に電力をこの蓄電池に蓄えて、昼間、使用時に補っていたとか・・・充電中、ガスが発生するそうで、結構危ない部屋だったそうです・・・建屋内は結構深い配線ピットが掘られており、太い電線が張り巡らされていた雰囲気が漂っています・・・

この2棟は勾配上にある為、蓄電室と機械室の床の高さが違います・・・間には階段があってそこでパチリ・・・なかなか立派な作りです・・・

扉を開けて、機械室に入ります・・・屋根に取り付けられていた、換気口が置いてありました・・・以前、丸山変電所の模型を購入した際にすぐに折った思い出がある換気口です・・・復元工事の際に、再び取り付けられることがなく、現在の屋根はすっきりしています・・・

出口にはアプトレールが放置されていました・・・実は近所の渋川駅北側にある、地下道にもこのアプトレールが敷かれていて、碓氷峠だけでなく他の場所で御再利用されているようです・・・

上り線を歩いて帰ります・・・紅葉が見ごろになっており、天気も良くて、素晴らしいハイキング日和でした・・・旧丸山変電所の公開も年間に数日しかなくチャンスが少ないのが、玉に傷ですが、これに続いて他の設備に公開が波及することを願います・・・

帰り道に先ほどの臨時列車の復路を追いかけます・・・横川～西松井田にて編成写真を撮影し、安中停車を利用して追い越し、安中駅の東側の陸橋へ・・・うっすら写っているのは浅間山です・・・だいぶ陽の短い季節なので、撮り鉄には厳しい時期が続きます・・・

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おはようございます。
佳いお年をお迎えください。
by YUTAじい (2015-12-31 07:59)